
この記事の目次
1.キャノン、エプソン、ブラザー他メーカーはどこがいいの?
インクジェットプリンターの消耗品である純正品のインクカートリッジも、実はシャンプーや洗剤と同じように、中身だけを補充して再利用することができます。中身だけを詰め替えることによって、再度、純正品のインクカートリッジを購入するよりも、大幅にインク代を節約することができます。
最近のプリンターは量販店をはじめ、比較的安価で販売されていますが、その反面で純正品のインクカートリッジはとても高価です。プリンターを購入する前にそのことを知らないユーザーが多く、新しいプリンターを購入したものの、インクが切れたときにはじめて純正品の価格の高さに驚く場合も多いようです。Google検索でそのような記事などを調べても、プリンターのインクは、人間の血液よりも高いという話もでてくるほどです。
1999年からインターネットで詰め替えインクを販売している老舗店「詰め替えインクのエコッテ」では、「詰め替えインクを使いたいんだけど、最適なプリンターはあるの?」とよくお問い合わせをいただきます。たしかに、ひとくちにインクジェットプリンターといっても、メーカーや機種もいろいろありすぎて、どれを選べばいいのかわからないですよね。
そんな方のために、おすすめのメーカーやプリンターをお伝えするとともに、ちょっとマニアックでお得な詰め替えインク情報を紹介しています。プリンターのインクが高いと感じた方やこれから詰め替えインクを使ってみたいという方はぜひご覧ください。
※インクの詰め替え方法は、メーカーやプリンターによって異なりますが、代表的なものを記載しています。それぞれの具体的な詰め替え方法やインク代のお得さは、エコッテのオンラインショップやYoutube動画などにてご確認いただくか、エコッテまでお問い合わせください。
まずはおすすめのメーカーを決めるため、下記5つの項目を評価をしたうえで、表にまとめました。
① プリンターの安定性
② 詰め替えやすさ
③ 印刷品質
④ 故障メンテナンス
⑤ 総合評価
詰め替えインクの「詰め替えやすさ」という項目も評価の対象になっているので、価格.comやアマゾンなど、インターネットでよく見かける「おすすめプリンターランキング」とは少し違ったランキング(評価)になりました。
1-1.おすすめプリンターメーカー一覧(詰め替えやすさ重視)
Canon | EPSON | brother | HP | |
プリンターの安定性 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
詰め替えやすさ | ◯ | ◎ | ◯ | × |
印刷品質 | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ |
故障・メンテナンス | ◎ | △ | ◯ | △ |
総合評価 | 5 | 4 | 3 | 2 |
2.キャノンが各項目で高評価!総合ナンバー1
TS8330やTS6330、TS3330やTS3130など、価格.comやアマゾンの人気プリンターランキングで上位を占めているキャノンだけあって、エコッテでも高い評価となりました。紙詰まりやインクの目詰まりなどの動作不良が少なく、安定して印刷ができるプリンターが多く、故障も起きにくいメーカーです。そんなキャノンのプリンター―で詰め替えインクを使用する場合には、純正品のインクカートリッジに穴をあけるタイプが主流になっていますが、エコッテでは、インクを垂らすだけの方法をおすすめしています。(以前はエコッテでも穴をあける方法で案内していました。)
詰め替えの手順としては、
1.カートリッジにインクを垂らして補充する
2.残量検知無効操作をする
の2ステップです。
ひとつのカートリッジに詰め替えが可能な回数は3,4回程度のタイプ(BC-345/346やBC-340/341など)と10回程度のタイプ(BCI-381+380やBCI-371+370など)があります。キャノンのインクカートリッジの場合には、内部にスポンジがあるため、詰め替えを繰り返すうちに徐々に劣化が進んでしまいます。詰め替え自体は慣れてしまえば簡単ですが、スポンジが劣化してしまうこともふまえて、詰め替えやすさは◯と評価しました。しかし、詰め替えた後も、キレイに印刷ができるのは、スポンジがとても高品質だからです。キャノンはこのスポンジで特許もとっているようです。
印刷品質は◎で、キャノンのプリンターで文書を印刷すると、とてもくっきりときれいに印字される評判です。キャノンのプリンターの中で、TS8330やTS6330といった機種では、黒インクを顔料と染料の2種類搭載していて、文章印刷の際には、顔料インクをメインに使用し、写真印刷の際には、染料インクをメインに使用するような仕組みになっています。
故障についてですが、キャノンのプリンターは他のメーカーに比べて、故障や廃インクパッド交換の頻度は低くなっています。また、目詰まりした際のヘッドクリーニングや紙詰まりの際の給紙ローラークリーニングなど、プリンターに搭載されている機能も数多くあり、メンテナンスについても充実しています。
ただし、プリンターが故障した場合の修理代は、他のメーカーに比べると少し高いようです。以下はエコッテが過去にキャノンに修理依頼した際の金額です。修理代が高いということは、それだけ修理が起きにくいという裏返しでもあるかもしれません。
2-1.Canonのプリンター故障と修理費用の例
プリンターの不具合状況 | キャノン側の修理内容 | 修理費用 |
---|---|---|
印字不良 | ヘッド詰まり・廃インクパッド交換・動作不具合 | ¥11,025- |
廃インクパッド交換 | 廃インクパッド交換 | ¥5,355- |
ちなみに、エプソンの廃インクパッドの交換は¥3,000-くらいでした。
2-2.キャノン BCI-381+380 詰め替えインクの感想

購入者さん
おすすめ度
★★★★★
プリンターを変えて、詰め替えインクを探していてこちらを見つけました☆
最初は詰め替え面倒くさいな~と思ってましたが、
やってみると思いのほか簡単に出来ました^^
印刷も全く問題なくでき、印刷の仕上がりも満足です★
かなりのインク代節約になりそうなので、また必ずリピートしたいと思っています!!

購入者さん
おすすめ度
★★★★★
仕事場で・・・。
事務職の仕事上、プリントする事は日常茶飯事で、インクはもちろん、1・2ヶ月しかもちません。
詰め替え用だと、4,5回は使えます!!
こちらでは、2回目の購入です。
カラーインクは初めてで上手く出るか不安でしたが説明書通りにすれば簡単に出来ました。
これからもリピは間違いないですね。
商品到着も早くて満足です。
2-3.キャノン BC-345 BC-346 詰め替えインク の感想

購入者さん
おすすめ度
★★★★★
印刷コスト低減詰め替えインクの決定版!
包装も色別個々に丁寧にジッパー付きの袋に入っており保存するのに便利。
また、詰め替え手順の説明書もわかりやすく表現されており充填もスムーズに作業できた。印刷品質も問題ありませんでした。
純正カートリッジを買う割高感がどうしてもぬぐいきれない方には良い品物です。

購入者さん
おすすめ度
★★★★★
今回イベントのチラシを自宅で印刷するということもあり、コストを考えて初めて詰め替えを購入しました。
穴を開けたりする作業は自分には難しいと考えていましたが、思った以上に簡単で、力を加えなくても10秒程度ですんなりあきました。
こんなに簡単に自分で詰め替えられるなら、もっと早く出会っていたかったです。リピート購入しました。これからもよろしくお願いします☆彡感謝します\(^o^)/
3.エプソンは写真印刷が得意♪詰め替えやすさ総合2位
エプソンのプリンターは写真印刷に特化している印象があります。実際に写真を印刷するととてもキレイに印刷されます。プリンターにもよりますが、エプソンのプリンターは通常どのメーカーでも使用するブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色に加え、ライトシアン・ライトマゼンタの6色のインクを搭載しているプリンターが多く、表現できる色の幅が広くなっています。そのかわりすべての色が染料インクなので、文書を印刷した際には、キャノンに比べると少しぼやけて仕上がってしまう傾向があります。
エプソンのインクカートリッジは内部の構造がとても複雑になっているものが多く、そもそも詰め替えができないものも数多くあります。しかし、売れ筋となるインクジェットプリンターではほとんどが詰め替えできるので安心です。例えば、EP-883AやEP-882A、EP-713AやEP-712Aなどでは問題なく詰め替えインクが使えます。
詰め替えの手順としては、
1.カートリッジにインクを垂らして補充する
2.リセッターでインク残量をリセットする
の2ステップです。
インクの型番が、 KAM-6CL(カメ)KUI-6CL(クマノミ)ITH-6CL(イチョウ)IC6CL80(とうもろこし)の場合は、インクカートリッジにインクを垂らすだけなので詰め替えもカンタンで、リセッターを使うのでインク残量も元に戻ります。プリンターの動作不良はあまり起こらず安定していますが、廃インクエラーが他のメーカーに比べると多く発生する傾向にあります。
プリンターを起動するたびにヘッドクリーニングを自動で行うので、そのたびにインクが廃インク吸収パッドに流れていき、他のメーカーより吸収パッドが一杯になる頻度が高いようです。エプソンのプリンターは修理に出すことを前提として付き合ってうける方にはおすすめします。
3-1.エプソン カメ 詰め替えインクの感想

購入者さん
おすすめ度
★★★★★
割安でいいですね。
インク代がばかになりません。
色々検索してこちらの商品にたどり着きました。
本日早速インクを注入。どれくらい入れればいいかは慣れが必要です。
リセッターは一発ではまずうまくいきません。平均2回くらいかな。
うまくリセット出来れば、インク残量もきちんと表示してくれます。
印刷した色合いも綺麗です。
次回もリピートすると思います。

購入者さん
おすすめ度
★★★★★
感激
使いやすさは、以前から使用しているので、今回プリンターを交換した時には無かったので、早速購入しました。コスト安さ綺麗さに感動です。
3-2.エプソン クマノミ 詰め替えインクの感想

購入者さん
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★★★★★
自宅用のパソコンに詰め替えインクを購入しました。信頼のおける商品なので、迷わず即買いです。また、よろしくお願いします。

購入者さん
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★★★★★
注文から発送まで、スピーディーに対応して頂きありがとうございました。
大変満足しています。
補充等内容説明書大変嬉しかったです。
4.ブラザーは詰め替えやすさが高ポイントだが総合3位
詰め替えインクの詰め替えやすさという目線だと、カートリッジに穴を開けなければならないキャノンよりは簡単で、インクを垂らすだけのエプソンよりはやや難しいブラザーです。インクは写真のように、カートリッジに突き刺すような感じで補充します。
ただし、キャノンやエプソンのようにカートリッジ内にスポンジが入っていないので、詰め替えして使い続けてもカートリッジの劣化がありません。つまり、カートリッジに付属のICチップや、外装が壊れない限りは半永久的に詰め替えが出来ます。プリンター動作の安定性も良く、トラブルが少なく印刷ができる傾向です。またエプソン同様にリセッターが必要となります。
印刷品質は可も不可もなくといったところです。文書印刷ではキャノン、写真印刷ではエプソンで高品質な印刷ができるので、その2社に比べるとやや見劣りしてしまいます。
故障については最近の機種になるにつれ頻度が少なくなっているように思います。廃インクパッド交換もめったに起こりません。ちなみに、DCP-J4210Nという機種が廃インクエラーになって修理に出したところ、¥14,580(税込、送料¥1,500)かかったことがありました。
印刷品質ではキャノンとエプソンに見劣りしますが、たくさん印刷して品質はそれほど気にしない!というのであれば、詰め替えインクにはとても相性の良いプリンターメーカーだと思います。また、ブラザーにはFAX機能付きのプリンターが多かったり、A3印刷対応モデルがあるので、個人事業や中小企業などビジネスで使用する場合には、おすすめできるメーカーです。
4-1.ブラザー LC211 詰め替えインクの感想

購入者さん
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★★★★★
仕事柄出力も多く、エコッテさんのインクを長く使わせていただいてます。
最近はインク入れ替えも上達して液漏れもほぼせずに交換できるようになりました。このブラザーのプリンターも少しでも長く使っていけたらと思っています。

購入者さん
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★★★★★
カラーデータを短期間で大量にプリントしなくてはならなくなり、純正のカートリッジを購入しましたが追いつかず、また結構な金額になってしまうので互換インクを探していたところ、多くの海外製格安互換品がある中、レビューや会社実績からこちらの商品を購入させていただきました。
詰め替えは、以前、別のメーカーのプリンターで経験済みでしたが、穴あけやシールが不要で簡単に出来ました。発色も純正と比べる必要がないほどきれいです。
リセッターの向きが改善されるとランプの認識がよくなるのではないかと思います。
4-2.ブラザー LC213 詰め替えインクの感想

購入者さん
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★★★★★
今回入ってきたブラザーのプリンターも詰め替えインクで対応したいと思い購入しました。慣れないため挿入に少し手間取りましたが、Youtubeを参考に無事入れることができました やはり純正品ではコスパが悪いためとても助かります。また注文させて頂きます

購入者さん
おすすめ度
★★★★★
前のプリンターのインクは、代替インクを使用していましたが、インクヘッドが目詰まりし、プリンターを新しく買い替えたのを機にやはり純正インクを使用しようとしましたが、インク代がやはり高く、この純正用詰め替えインクを初めて購入してみました。
多少、手間がかかりましたが、ICチップリセットも添付のリセッターでリセットでき、正常に印刷できました。個々のインクを買うより、格安で純正インクを使用できるので、今後も利用したいと思います。
5.HPのプリンターは各項目とも少々難あり・・・
世界的にはトップシェアを誇るHPのプリンターですが、日本ではあまりメジャーではありません。
2013年に発売されたENVY4500というプリンターが低価格で買えるということもあり、とても売れたことがあります。仕様するインクカートリッジはHP61という型番でしたが、これも純正品の価格が高く、エコッテで詰め替えインクを販売したところかなりの反響がありました。
ただし、このHP61、2014年頃からインクカートリッジ内部のスポンジが小さくなってしまい、インクを供給しにくいタイプとなってしまいました。純正メーカーも少しでも製造コストを抑えて、インク代で儲かろうとしているのでしょうか……。
他にもHPの純正カートリッジには、有効期限なるものが刻印されていて、その期限を過ぎると使用できなくなったりします。こういった点から詰め替えやすさは×としました。
印刷品質について、元々は文書印刷を想定しているプリンターが多かったのですが、2008年に発売されたプリンターに多く対応していたHP178という型番のインクカートリッジからは文書と写真をバランス良く印刷できるようなモデルになっていました。
HPのプリンターは国内に製造工場を持っていないため、修理を受け付けてくれず、故障してしまった場合、保証期間内であればプリンターごと交換(!)、保証が切れている場合は別のプリンターの購入をすすめられます。1つのプリンターを長く使いたい方にはあまり向いていないかもしれません。
6.【まとめ】詰め替え前提ならキャノンとエプソンが最適!
キャノンは詰め替え時、純正品のカートリッジが透明ではないので、どの位インクが入ったのかがわかりにくい面がありますが、機種によってのバラつきも少なく安定して印刷もできるため、間違いなく詰め替えも向いているメーカーとなります。
エプソンはカートリッジの形状によって詰め替え安いものとそうでないものがあります。
- 詰め替えやすいタイプ(例:KAM-6CL、KUI-6CL、ITH-6CL、IC6CL80シリーズなど)
- 詰め替えがしにくい(例:RDH-4CL、IC4CL74、IC4CL69シリーズなど)
また、メンテナンスはエプソンのプリンターの宿命のようです。
ブラザーのプリンターは初期の製品に比べると非常によくなっています。印刷品質は若干落ちるかもしれませんが、それもほとんど気にならないレベルです。故障も通常は少ないですが、大型プリンターはヘッドのつまりが起きる場合があります。それも最近は少ないようです。故障が起きた場合費用が高いのが△。
HPは最近、安価なプリンターが出ていますが、あまりお勧めできません。トラブルが起きた時のエラー表示も様々で詰め替えインク屋泣かせです。エコッテでも現在はあまり取り扱いがありません。
6-1.キャノンならズバリ!おすすめプリンターはPIXUS TS6330
対応インクカートリッジはBCI-381+380です。
6-2.エプソンならColorio EP-882A
ズバリ!エプソンのおすすめプリンターはColorio Ep-882Aです。対応インクカートリッジはKAM-6CL(カメ)です。
7.各メーカー人気の詰め替えインク
キャノン 詰め替えインク
- Canon BCI-381+380シリーズ 詰め替えインク
- Canon BCI-371+370シリーズ 詰め替えインク
- Canon BC-360/361シリーズ 詰め替えインク
- Canon BC-345/346シリーズ 詰め替えインク
- Canon BC-340/341シリーズ 詰め替えインク
エプソン 詰め替えインク
- EPSON SAT-6CL(サツマイモ)シリーズ 詰め替えインク
- EPSON KAM-6CL(カメ)シリーズ 詰め替えインク
- EPSON KUI-6CL(クマノミ)シリーズ 詰め替えインク
- EPSON ITH-6CL(イチョウ)シリーズ 詰め替えインク
ブラザー 詰め替えインク
この記事を書いた人

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詰め替えインクのエコッテ本店の店長をしている手塚です。
WEBやスマホの時代でも、印刷はなくなりません。
印刷代の節約を少しでもお手伝いできるように日々営んでいます。
EC業界にいながら、意外とアナログ人間です。
最近は登山に行けておらず、目下ランニング中。
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