
「Canon PIXUS TS8430のインクは何を買えばいいの?」「BCI-381とBCI-380、XLと標準で何がどう違うの?」――TS8430は6色独立インクを採用した写真印刷に強い高画質モデルですが、対応カートリッジの種類が多く、知らずに買うと割高な組み合わせを選んでしまいがちです。本記事では2026年最新情報をもとに、TS8430で使えるインクの全パターンと、L判写真1枚あたりのコストまで踏み込んで解説します。
結論から言うと、TS8430でもっとも失敗が少ないのは「BCI-381XL+380XL 6色マルチパック大容量」。ただし用途によっては互換マルチパックで年間コストを純正の半額以下に抑える選択肢も十分現実的です。順を追って見ていきましょう。
この記事の目次
1. TS8430の基本情報と対応インクの全体像
PIXUS TS8430はCanonのPIXUS TS8000番台の人気機種で、6色独立インク(顔料ブラック+染料5色)を搭載したフォト&ファミリー向け複合機です。スマホ・PC・SDカード・USBメモリのほか、Wi-Fi経由のクラウドプリントにも対応し、家庭での写真印刷・年賀状・書類印刷を1台でこなせる構成になっています。
対応インク型番(合計6色)
- BCI-380(PGBK):顔料ブラック。文字印刷用
- BCI-381(BK):染料ブラック。写真の暗部用
- BCI-381(C/M/Y):染料シアン・マゼンタ・イエロー。写真の発色用
- BCI-381(GY):染料グレー。モノクロ写真や中間調用
このうちGY(グレー)はモノクロ写真や微妙な階調を出すための特殊カラーです。色文書中心の用途ではグレーの減りが極端に遅いため、5色マルチパック(GY抜き)を選んで節約するという裏技も成立します。
同シリーズとの互換性
BCI-381/380シリーズはPIXUS TS8130/TS8230/TS8330/TS8430で共通で使えます。すでにTS8330 インク完全ガイドやTS8230 インク完全ガイドでも詳しく扱っていますので、買い替え時の参考になります。
2. 純正BCI-381/380シリーズの容量・印刷可能枚数(独自データ)
Canon公式情報をもとにした、純正カートリッジのスペックは以下のとおりです(A4・印字率5%基準/2026年6月時点)。
| 型番 | 容量 | 標準価格(税込) | 1色あたり目安 |
|---|---|---|---|
| BCI-380 PGBK(標準) | 約18.5ml | 約1,540円 | 文字書類向け |
| BCI-380XL PGBK(大容量) | 約25.7ml(標準の約1.4倍) | 約2,090円 | 容量単価でXLが約30%お得 |
| BCI-381 BK/C/M/Y/GY(標準) | 各8.3ml | 各約1,210円 | 軽い写真印刷向け |
| BCI-381XL BK/C/M/Y/GY(大容量) | 各11.7ml(標準の約1.4倍) | 各約1,650円 | 写真を月10枚以上印刷するならXL |
※容量・価格はCanon公式オンラインショップの公開情報を参考にした目安値。販売店により実勢価格は変動します。
※「印刷可能枚数」はCanonでもインク使用条件(写真/文書)で大きく変動するため、公式は容量で表記しています。大容量XLは標準の約2倍まで印刷可能と公式に明言されています。
注意したいのは、大容量XLには6色マルチパックの設定があるが、6色独立補充では結局1色ずつ消耗すること。よく使う色(特にPGBKとBKとMG/Y)はXL、グレーは標準、のようにメリハリをつけるとさらに節約できます。
3. 純正vs互換vs詰め替え:年間コスト試算(自社独自試算)
ここからがTS8430購入後に効いてくる「ランニングコスト」の話です。L判写真を月20枚+A4文書を月50枚印刷する標準的な家庭ユーザーを想定して、年間コストを試算しました(エコッテ独自試算/2026年6月時点)。
| パターン | 初期セット価格 | 1セットの想定印刷量 | 年間想定購入数 | 年間コスト |
|---|---|---|---|---|
| 純正 標準6色(BCI-381+380/6MP) | 約8,580円 | L判約60枚+A4約180枚 | 4セット | 約34,320円 |
| 純正 大容量6色(BCI-381XL+380XL個別購入) | 約11,440円 | L判約120枚+A4約360枚 | 2セット | 約22,880円 |
| 互換 大容量6色マルチパック(エコッテ互換) | 約3,980円 | L判約120枚+A4約360枚相当 | 2セット | 約7,960円 |
| 詰め替えインクキット運用 | 約2,980円(キット)+ 補充ボトル | L判数百枚+A4数百枚相当 | キット1回+補充2回 | 約4,500円 |
L判写真1枚あたりの単価試算(自社独自):
- 純正標準:約40〜45円/枚
- 純正XL:約27〜30円/枚
- 互換XL(エコッテ):約12〜15円/枚
- 詰め替え:約5〜8円/枚(カートリッジ寿命次第)
純正標準から互換XLに切り替えるだけでも年間で約26,000円のコスト削減。家庭で写真をよく印刷する人ほど、互換or詰め替えの恩恵が大きくなります。
なお、価格・容量・在庫はメーカーや販売店で随時変動します。最新の互換マルチパック実勢価格はBCI-380/BCI-381 キャノンインク完全ガイドでも更新中ですのであわせてご確認ください。
4. 失敗しないインクの選び方フローチャート
用途別に「TS8430で何を買うべきか」をシンプルにまとめると、以下の判断軸でほぼ迷わなくなります。
(A) 月の写真印刷枚数で選ぶ
- 月0〜5枚:純正標準BCI-381+380/6MPでOK。長期保管でインク詰まりが起きにくい純正は、印刷頻度が低い人ほど向いています。
- 月5〜20枚:純正XLか互換大容量6色マルチパックがおすすめ。互換でも近年は品質が向上しており、家庭用途では純正との差を体感しにくくなっています。
- 月20枚以上:互換大容量+詰め替えインクの併用でランニングコストを劇的に圧縮できます。色ムラが気になったらヘッドクリーニング→純正へ一時切替で対処。
(B) 用途で選ぶ
- 年賀状や招待状などプリント仕上がりにこだわる時期だけ:その時期だけ純正XLを使う
- 子どもの宿題・町内会の書類など書類中心:BCI-380XL(顔料ブラック)だけ余分にストックしておく
- SNS投稿用にL判をたくさん刷る:互換XL+詰め替えの組み合わせ
(C) チェックリスト:購入前に確認したいポイント
- BCI-381/380シリーズに対応している商品か(型番表記)
- 6色独立用のすべての色(PGBK/BK/C/M/Y/GY)が含まれているか
- 残量検知ICチップ搭載か(搭載なしは買わない)
- 初期不良交換・1年保証などのアフターサポートがあるか
- レビュー件数・評価★が一定水準あるか
5. インク交換手順とよくあるトラブル対処
5-1. インク交換手順(30秒)
- 電源ON状態でフロントカバーを開く(インクホルダーが中央へ移動)
- 交換したい色のカートリッジのタブを押して引き上げ、取り外す
- 新しいカートリッジのオレンジ色保護キャップを真上に向けて外す(インクが手に飛ばないよう注意)
- カートリッジを斜め下に差し込み、カチッと音がするまで押し込む
- カバーを閉じて完了。残量メーターが回復することを確認
5-2. 「インクがないと表示される」(互換あるある)
互換カートリッジ装着後、稀に「インクなし」表示が出ることがあります。多くの場合残量検知ICの認識遅延で、本体の電源OFF→ON、またはStopボタン長押しで解消します。それでもダメな場合はICチップ部分を綿棒で軽く拭いてから再装着してください。
5-3. 「色が薄い/白筋が出る」
長期間使わなかった場合はインクヘッドが乾燥している可能性があります。Canonインクのヘッドメンテナンス記事を参考に、ノズルチェック→クリーニング→強力クリーニングの順で対処します。
5-4. 「詰め替えで失敗したくない」
初めてならカートリッジを完全に空にする前に補充するのがコツ。完全に空にするとエア噛みでヘッドへインクが届かなくなるリスクがあります。詰め替え運用については詰め替えインクと残量検知の仕組みもあわせてご覧ください。
6. まとめ:TS8430のインク選びはこの3パターンで決まり
長くなりましたが、TS8430のインク選びの結論はシンプルです。
- とにかく失敗したくない:純正XL6色マルチパック(BCI-381XL+380XL/6MP)
- 年間コストを純正の半額以下にしたい:互換大容量6色マルチパック+ICチップ+1年保証付き
- 本気で年間1万円以上節約したい:互換XL+詰め替えインクキットのハイブリッド運用
エコッテでは、TS8430対応のBCI-381/380互換カートリッジ・詰め替えキットを、1年保証・残量検知ICチップ搭載・全品個別包装で取り扱っています。家庭用途で純正と遜色のない品質を、純正の半額以下で実現できます。
👉 BCI-380/BCI-381 互換インク完全ガイドはこちら
👉 Canonインク容量と印刷枚数の関係を詳しく知りたい方はこちら
7. TS8430のインクに関するよくある質問(FAQ)
Q1. TS8330や TS8230 のインクは TS8430 で使える?
使えます。BCI-381/380シリーズはPIXUS TS8000番台で共通仕様です。買い置きしていた旧機種用カートリッジをTS8430に流用しても問題ありません。逆も同様で、TS8430で残ったインクは将来TS8530などへ買い替えても使い回せる可能性が高いです(型番の世代交代が起きた場合を除く)。
Q2. 5色マルチパックと6色マルチパックの違いは?
5色マルチパックはBCI-381(C/M/Y/BK)+BCI-380 PGBKの組み合わせで、グレー(GY)を含まない構成です。カラー文書や年賀状中心ならこちらで十分。一方、6色マルチパックはGYを加えた写真高画質仕様で、L判写真の暗部表現がワンランク上がります。普段の用途で「グレーがあまり減らないな」と感じたら5色マルチへ切替が経済的です。
Q3. 互換インクで本体保証は切れる?
Canon公式の見解としては「純正以外を使用したことに起因するトラブルは保証対象外」とされています。ただし本体保証そのものが無効になるわけではなく、互換が直接的に故障原因と判定されたケースに限定されます。エコッテの互換インクは1年保証付きで、万が一本体トラブルが起きた場合の調査費用や代替インクを保証する制度があります。
Q4. 「インクが認識されない」と言われたら?
多くは残量検知ICの一時的な認識遅延です。電源OFF→ONで90%は復帰します。それでもダメな場合は次の順で対処してください。ICチップ部分を綿棒で乾拭き→再装着→電源リセット→本体ファームウェア最新化。これでも改善しない場合のみ、初期不良として購入店にご相談ください。
この記事を書いた人
- 「詰め替えインクのエコッテ」のスタッフです。














