プリンターインクの印刷コスト比較と基礎知識・インク代が安くなるポイント

エコッテ まえの
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プリンターインクの印刷コスト比較と基礎知識・インク代が安くなるポイント

インク専門店の詰め替えインクのエコッテが、プリンターインクのあらゆる疑問にお答えします。いつも何気なく使っているプリンターですが「インク代が高いな」「インクが残っているのにインク切れになる気がする」などなど日頃疑問に思うことも多いのはないでしょうか?知っておくと得するプリンターメーカー別のインクコストも比較してみました。お楽しみください。

この記事の目次

プリンターに使用する顔料インクと染料インクの違い

顔料インクは文字の印刷に最適、染料インクは写真の印刷に最適なインクです。それぞれのインクの性質と特徴を詳しく見ていきましょう。

プリンターインクには顔料インクと染料インクがある

インクの主成分は顔料インクまたは染料インクになります。インクの染料と顔料の違いはプリンターに限ったことではありません。着色剤のうち溶剤に溶けるものを「染料」、溶けないものが「顔料」です。プリンターインク以外では、「染料」は繊維を染めるために、「顔料」は塗料や化粧品などで多く用いられています。

顔料インク 染料インク
顔料インクの特徴 印刷物が水や光に強い 染料インクの特徴 印刷物が水や光に弱い
インクが紙に染み込む インクが紙の表面に定着する
印刷物に光沢感があり発色が鮮やか 印刷物に速効性があり色の安定が速い
耐水性・耐光性に優れている コントラストがはっきりしている
顔料インクは文字の印刷に最適! 染料インクは写真の印刷に最適!

写真印刷で活躍する染料インクの特徴

プリンターで使われる場合、「染料インク」は水に溶ける性質の色素を使ったインクで水彩絵の具のようなものです。異なる色のインクが混ざり合うため、複雑な色もよく表現でき、写真印刷で使われることが多いです。

染料インクの短所は耐水性が低いこと、光や空気に触れると色褪せしやすいことです。昔の写真を見るとセピア色であることが多いですが、これは染料インクで印刷した写真が色あせた状態というわけです。最近販売されているプリンターメーカーの純正インクは、同じ染料インクでも印刷後も色あせにくいインクとなっています。

書類印刷で活躍する顔料インクの特徴

「顔料インク」は水に溶けず、色素が粒子のまま残ったインクのことです。染料インクよりも印刷物の耐水性が高く、色がくっきり鮮明で着色力が強いインクです。顔料インクはビジネス書類の印刷やハガキ印刷に適しています。光にさらされても色褪せしにくいし、水に濡れてもにじみが出にくいメリットもあります。

その反面、顔料インクは染料インクに比べて複雑な色の表現は苦手です。またインクの粒子が粗いため、プリントヘッドのノズルが目詰まりしやすいという欠点があります。

以上のように、写真印刷には染料インク、文書印刷には顔料インクが適しているため、プリンターメーカーではそれぞれの方法で使い分けをしているというわけです。

EPSONのプリンターインクは顔料・染料で機種名に違いも

なお、エプソンではプリンター型番で顔料インクを使用しているか染料インクかが識別できます。顔料インクはプリンターの機種名に付く記号が「PX-」、染料インクは「PM-」「EM-」となっています。つまり、エプソンで写真印刷用のプリンターならPM-・EM-のつくプリンター、書類印刷が主な用途のプリンターであればPX-のつくプリンターがおすすめです。

プリンターインクはどの色が顔料インク?染料インク?

では、プリンターインクの場合、どの色が顔料インクなのでしょうか?インクジェットプリンターのメーカーごとに違いがあるので解説します。

キャノンのプリンターインクカートリッジは、必ず黒に顔料インクを使っています。黒インクを2つ使うプリンターで染料の黒インクも入っている場合もありますが、その場合も1色は顔料の黒インクです。例えば4色のインクカートリッジがあるプリンターだと黒が顔料インク、カラーは染料インク。5、6色だと黒が顔料インク、カラーは染料インクでもう1本黒の染料インクで構成されています。
エプソンのプリンターの場合、4色の場合は顔料インク、6色は染料インクの場合が多いようです。
ブラザーの場合、黒は顔料インク、カラーは染料インクです。わかりやすいように一覧表にしました。

各プリンターメーカーの顔料系・染料系インク早見表
顔料インク 染料インク
Canon BK BK・C・M・Y
brother BK C・M・Y
EPSON BK・C・M・Y BK・C・M・Y ・LC・LM
hp <一体型> BK・C・M・Y C・M・Y

これを見ると次のことがわかります。

  • キャノン、ブラザーはテキストを印刷するために必ず黒は顔料インクを使っている
  • キャノン、ブラザーのプリンターは書類印刷に向いている
  • エプソンは顔料インクだけ、染料インクだけ
  • エプソンは写真印刷に特化したプリンターを売りにしている

各プリンターメーカーごとのインクの違いは何?

キャノン・エプソン・ブラザーとhpのメーカーごとのプリンターインクの違いには、使用するインクの色数やカートリッジにヘッドが付いているかどうか、印刷物の色合い・風合いに違いがあります。好みや印刷頻度・用途によってもおすすめのメーカーが異なるので詳しく見ていきましょう。

各プリンターメーカーのインク色数の違い

プリンターインクはブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色(BK/C/M/Y)が基本ですが、以前は各プリンターメーカーともインクの色が色々ありました。例えば、キャノンのプリンターインクは過去にレッド、グリーンといった具合に色を細分化していましたが、最近は多くてもせいぜ い6色に落ち着きました。また、エプソンもダークイエロー等の色があるプリンターもありましたが、今では多くても6色です。

以下の表に4大プリンターメーカーの色数をまとめました。

各メーカーの色数一覧
4色インク 5色インク 6色インク
Canon <一体型> BK・C・M・Y <独立型> 顔料BK 染料BK・CMY <独立型> 顔料BK
染料BK・CMYGY
brother BK・CMY
EPSON BK・CMY BK・CMYLCLM
hp <一体型> BK・CMY

※BK:ブラック C:シアン M:マゼンタ Y:イエロー LC:ライトシアン LM:ライトマゼンタ GY:グレー
※一体型と独立型はインクカートリッジの種類

最近、エプソンは再度レッド等のインクが使えるプリンターも販売していますが、あくまでも1部の機種ですので売れ筋プリンターに使用されるインクの色数は上記と思ってください。
かなりスッキリしましたので、特にこだわりがなければ4色でも5色でも6色でも良いかと考えます。

4色プリンターと6色プリンターの違いは色の表現力

ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色を使えば、カラー印刷は基本的には問題なく行えます。

では6色のインクを使うプリンター機種は何のためにあるのかというと、これらの機種はグラデーションなどの淡い色の表現に特化しています。

カラープリンターはインクの色よりも薄い色を表現することができないので(※)、ライトシアン・ライトマゼンタ・グレーなどの薄い色を装備することによって、微妙な色の変化にも印刷で対応できるようにしているのが6色タイプのプリンター機種です。こちらもエプソンがインクの色数が多く、写真に特化したプリンターだということがわかります。

プリンターインクの形状、一体型と独立型の違いはヘッド

インクカートリッジの形状はは大きく2つにわかれます。ヘッド付きのものとヘッド付きではないものです。
プリントヘッドとは、インクが出る先端部分のパーツを指しプリンターにとって要の部分です。この部分に各プリンターメーカーの技術の結晶が詰まっています。

プリントヘッドは繊細で高価なパーツです。ですのでヘッド付カートリッジはインクタンクのみに比べると割高になる傾向があります。ヘッド付カート リッジのプリンターを販売しているのはキャノンとhpのみです。
ヘッド付プリンターは安価だが、インクカートリッジは高いのでランニングコストは高くなると考えてください。

黒インクカートリッジ ヘッド有・無 インク容量 インク価格
BCI-350 無し(プリンターに付いている) 約15.4ml ¥1,315
BC-340 有り(プリンターに付いてない) 約7.6ml ¥1,610

※インク価格はキャノンオンラインショップの価格(2016年8月11日現在)です。インク量もキャノンページからの抜粋です。

比較表で見て頂くとおわかりかと思いますが、ヘッド付インクカートリッジはヘッド無しと比較するとインク量は半分なのに価格は高いです。これはヘッド部分の料金になります。プリンターを購入する時はヘッドがないので安くつく反面、インクを購入する段では高くなるというわけです。

ただし、ヘッドなしプリンター(ヘッド付インクカートリッジ)の良いところもあります。プリンターであまり印刷しない場合にはヘッド詰まりが起きた時でもインクカートリッジを交換すればヘッドごと交換ができフレッシュな状態で印刷できるので普段プリンターの印刷頻度が低い方にはヘッドなしプリンターが向いています。

プリントヘッド付きインクカートリッジ Canon BC-340とヘッドなしカートリッジ BCI-350の黒インク比較写真
ヘッド付BC-340とヘッド無しBCI-350の画像

メーカーごとの印刷物のプリンターインクの色合いの違い

プリンターメーカーごとに、印刷物の色合いの違いはあるのでしょうか?下記にCanon・EPSON・Brother各メーカーのテスト印刷物をを比較してみます。

キャノンPIXUS MP600のテスト印刷パターン カラー印刷 エプソン PM-D870のテスト印刷パターン カラー印刷 Brother MFC-J6710CDWのテスト印刷パターン カラー印刷
キャノン
テスト機 PIXUS MP600
エプソン
テスト機 PM-D870
ブラザー
テスト機 MFC-J6710CDW

比べてみると、カラー印刷ではプリンターメーカーごとに鮮やかさ・彩度に明らかに違いがあります。ただ、同じキャノンでもプリンターによって色合いは異なりますので、色にこだわりのある方はプリンターメーカーの出している色見本を確認することが大事です。

プリンターカートリッジのインク量はどの位入っているの?

メーカー純正カートリッジにどれくらいのインクが入っているのかは、メーカーによって情報の開示状況が大きく異なっています。インクの量を知っておくことで、インク交換の目安にもなりますので詳しく見ていきましょう。

キャノンは純正カートリッジのインク量を公開

プリンターメーカーではインクの量を公開しているところとそうでないところがあります。
キャノンは最近ではパッケージにインク量の記載があることがあります(以前はなかったです。)。また、ホームページでもインク量を公開しているので感心です!
例として、キャノン純正インクのBCI-351+350マルチパックのパッケージをみてみましょう。

Canon純正インクカートリッジ BCI-351+350マルチパックのパッケージ裏面 インク量と有効期限が記載されている
上部にあるのがインク量。下部矢印が有効期限

ただし、どのインクカートリッジのパッケージにもインク量の記載があるわけではなさそうです。下記のパッケージにはインク量の記載はありませんでした。

でもキャノンはホームページでも公開しているのでその点は評価できます。掲載情報を引用して紹介します。

キャノンのインクカートリッジ型番
インク容量(ml)
BCI-370PGBK
約15.4ml
BCI-370XL PGBK
約22.2ml
BCI-371BK/C/M/Y/GY
約6.5ml
BCI-371XL BK/C/M/Y/GY
約10.8ml
BCI-350PGBK
約15.4ml
BCI-350XL PGBK
約22.2ml
BCI-355XXL PGBK
約37.3ml
BCI-351BK/C/M/Y/GY
約6.5ml
BCI-351XL BK/C/M/Y/GY
約10.8ml
BC-340
約7.6ml
BC-340XL
約14.4ml
BC-341
約8.2ml
BC-341XL
約14.9ml
BC-310
約14.9ml
BC-311
約12.9ml
BCI-43 BK/GY/LGY/C/M/Y/PC/PM
約12.6ml
PGI-73 MBK/PBK/GY/C/M/Y/PC/PM/R/CO
約14.4ml
PGI-39 MBK/PBK/DGY/LGY/GY/C/M/Y/PC/PM/R/CO
約35.5ml
BCI-19 BK
約9.3ml
BCI-19 CLR
約11.9ml

上記の一覧表はキャノンインクカートリッジの容量(ml)について記載してものです。

エプソン、ブラザーのインク量はメーカー非公開

では一方、エプソンとブラザーでは純正カートリッジにインク量がどれくらい入っているのでしょうか?残念ながら日本では公表されていません。海外ではインク量を公表しているようなので、それを見てみます。まずはフランスのエプソンのホームページからダイレクトショップに移動すると、すごーく親切にインク量の記載があります。

エプソンのインクカートリッジとインク量一覧 エプソンフランス版ダイレクトショップ

ブラザーも探しました。イタリアのBrotherのネットショップではインク量が公開されていました。
これはひどいですね。日本ではインク量を公表していないのに海外のメーカー公式サイトではインク量が公表されています。『自国の製品を世界で一番高く買う日本人』といったことを聞いたことがありますが、日本のプリンターメーカーなのに日本人に不親切なのでは本当に不信感を持ってしまいます。私たち消費者もメーカーに適切な情報公開を求める姿勢が問われるかもしれません。

プリンターのインク量をエコッテが独自に測定検証

メーカーがインク量公表していないのなら私たちインク専門店エコッテで測ってみよう、ということで測定してみました。
エプソンのカートリッジにはどの位のインク量がはいっているかを、使用前のインクカートリッジの重量からインク切れ時の重量を測ることで推測してみます。IC6CL70、IC6CL70L、IC6CL80、IC6CL80Lのインクカートリッジのビニール袋を取り、キャップをした状態の使用前の重量を測ります。
次に使用後のインクカートリッジの重さを測ります。「インクが切れました」のメッセージが出た状態で測ったものですが、バラつきがあります。このことからもインクが切れたのはインク量とは関係ないことがわかります。また、プリンターの空打ちを避けるため、インクは完全に使い切らず残った状態でインク切れとなります。

エプソンのインク型番 IC6CL70 IC6CL80 IC6CL80L
カートリッジ重量 15.6g 16.5g 17.0g

上記の結果を踏まえてインク使用量を算出しました。なお、インク切れ時の重量は平均値。(IC6CL80は16.5g)で算出しました。次は各カートリッジの重さとインク使用量です。

インク型番
キャップ付き
IC6CL70
(インク使用量)
IC6CL70L
(インク使用量)
IC6CL80
(インク使用量)
IC6CL80L
(インク使用量)
BK,C,M,Y 20g(3.5ml) 23g(6.5ml) 20g(3.5ml) 25g((9.5ml)
LC,LM 21g(3.5ml) 26g(9.5ml) 20g((3.5ml) 27g(10.5ml

インク切れ時にもインクカートリッジ内部にインクが少し残っていますので使用量に2ml加算しておおよそのインク容量をだしてみました。これでキャノンとも比較できます。

エプソンインクカートリッジ
使用量と()内は予測インク容量(ml)
IC6CL80L 約9.5ml(11.5ml)~約10.5ml(12.5ml)
IC6CL80 約3.5ml(5.5ml)
IC6CL70L 約6.5ml(8.5ml)~約9.5ml(11.5ml)
IC6CL70 約3.5ml(5.5ml)
IC4CL69
約7.4ml(8.4ml)
IC6CL50
約7.0ml(9ml)

同じ条件でブラザーのインク量も調べた結果が次の通りです。()内の予測容量は使用量に2ml加算しています。

ブラザーインクカートリッジ
使用量と()内は予測容量(ml)
LC12BK 約9.6ml(11.6ml)
LC12C,M,Y 約7ml(9ml)
LC111BK 約7.5ml(9.5ml)
LC111C,M,Y 約7.2ml(9.2ml)
LC113BK 約15.0ml(17.0ml)
LC113C,M,Y 約6.7ml(8.7ml)
LC117BK、LC213BK 約13.0ml(15.0ml)
LC115C,M,Y、LC213C,M,Y 約13.0ml(15.0ml)

パッと見た目にもエプソンのインク量が少ないです。インクカートリッジの値段がそれだけ安ければ問題ないのですが、どうでしょう。更に詳しくみていくことにしましょう。

キャノン、ブラザー、エプソンの印刷コストを比較

インク容量はわかりましたが、では1枚あたりいくらで印刷できるのかが知りたいですよね。各プリンターメーカーのページからインク代を写しました。エプソンの場合、インクジェットプリンターは写真印刷のためということでA4印刷のコストは公表していません。

Canon/EPSON/Brotherインクジェットプリンターインク価格比較

メーカー プリンター インク型番 L判
印刷費用
A4
印刷費用
Canon PIXUS MG3630 BC-340/BC-341 標準 約24.3円 約19.0円
Canon PIXUS MG3630 BC-340/BC-341 大容量 約18.6円 約12.4円
Canon PIXUS MG5730 BCI-371/370 標準 約20.0円 約11.3円
Canon PIXUS MG5730 BCI-371/370 大容量 約15.1円 約8.6円
Canon PIXUS TS9030 BCI-371/370 標準 約23.1円 約13.2円
Canon PIXUS TS9030 BCI-371/370 大容量 約15.1円 約8.9円
EPSON EP-978A3,EP-808,EP-708A等 IC6CL80 約26.5円
EPSON EP-978A3,EP-808,EP-708A等 IC6CL80L 約20.6円
BROTHER BASICシリーズ LC211-4PK、LC111-4PK 約17.9円 約8.1円
BROTHER NEOシリーズ LC219/215-4PK、LC217/215-4PK
LC119/115-4PK
約18.8円 約7.1円
BROTHER WORKSシリーズ LC119/115-4PK 約6.1円

※印刷に使用する紙はキャノンL判はキャノン写真用紙・ 光沢 ゴールド、A4は普通紙。エプソンはL判・写真用紙<光沢>)。ブラザーはL判サイズ(フォト印刷)。となっております。いずれも各メーカー公式サイトからの抜粋です。

これを見るとキャノンのBC-340/BC-341がヘッド付インクカートリッジなので高いのはわかりますが、エプソンのIC6CL80はそれを上回る価格です。また興味深いのはキャノンの場合、同じインクカートリッジでもプリンターによってインクコストが変わるという点です。ブラザーも同様のことが言えますが、シリーズによってプリンターの機能を変えることでインクコストも変化しているようです。エプソンについてはこの点はあてはまりません。エプソンのインクジェットプリンターで書類を印刷するのはちょっと恐くなるくらい高価なインクコストです。

EPSONビジネスプリンターのインク代比較

エプソンはビジネス用のインクジェットプリンターにも力を入れているので、こちらのインク代も一覧表にしてみました。

先ほどのエプソンの印刷コストと比べて、ビジネスインクジェットプリンターの場合1枚あたりの印刷コストがぐっと抑えられます。

メーカー プリンター インク型番 A4カラー
印刷費用
A4モノクロ
印刷費用
EPSON PX-M5041F/PX-5040F IC4CL74 約7.6円 約2.5円
EPSON PX-B700 IC4CL90 約6.1円 約1.8円
EPSON PX-M350F / PX-S350 ICBK95 約1.8円
EPSON PX-M840F IC4CL92 約6.1円 約1.8円

仕事で書類をバンバン印刷する場合、ビジネスインクジェットプリンターがおすすめなことがわかります。

インク切れのカートリッジにインクが残っているのはなぜ?

インク切れの時にインクカートリッジを取り出してみて「おやっ、インクがまだ入っている?」と思ったことはないでしょうか?実は、プリンターのインク切れのときに、カートリッジの中のインクを全て使い切ることはありません。

プリンターは空印刷を避けるためにインクは必ず残った状態でインク切れが起きるように設定されています。なので入っているインク全てが使われるわけではありません。画像はインク切れのブラザーのLC12Yをエコッテが独自に解体したものですが、まだインクが残っているのがわかります。完全にインクがない状態で印刷を行ってしまうとプリンター本体にもダメージが生じるため、カートリッジを振るとインクの音がするのにインク切れと表示されるのは致し方ないことなのです。

Brother LC12Yカートリッジの解体の様子 インク切れになったカートリッジでも中にインクが残っているのは空印刷を避けるため

インク切れのあともインクはカートリッジに残る

プリンターインク代を少しでも安くしたい!正しい節約方法

プリンターインク代をもっと安くしたい場合、どんな選択肢があるでしょうか?純正インクカートリッジ以外に非純正インクというものがあります。非純正インクはプリンターメーカーではないメーカーが製造しているサードパーティーのインクカートリッジです。

正しい知識を身に着けることで満足度を損なわずにインク代を節約することができるので、非純正インクにどんな種類があるのか詳しく見てみましょう。

非純正インクカートリッジの種類

やや割安な再生インクカートリッジ(リサイクルインク)

リサイクルインクとは、使用済みのインクカートリッジを回収し、洗浄したものに再度インクを詰め替えたものです。再生インクカートリッジはヘッド付インクカートリッジ(一体型)で出回っています。ヘッドは非常に高度な技術がないと作れないものです。ですのでプリンターメーカー以外のメーカーでヘッド付インクカートリッジを作っているところはありません。ヘッド付インクカートリッジを販売しているのはキャノンとhpになりますので、再生インクカートリッジはキャノン、hpのヘッド付インクカートリッジ(一体型)となります。
キャノンのBC-340などのように、ヘッドがついているタイプは再生インクカートリッジが出回っています。

では、再生インクカートリッジは格安かというとそうでもありません!せいぜい純正インクカートリッジの3割程度です。これは回収、製造に手間がかかるためです。2-2.でも記載しましたがインクコストのことを考えるとヘッド無しプリンター(ヘッド付インクカートリッジ)はおすすめできません。また、再生インクカートリッジは空が集まらないと製造できないので必ず市場に出回っているわけではありません。
ちなみに再生インクカートリッジの日本での歴史は2000年エステー産業株式会社が製造を開始したあたりが最初ではないでしょうか。

格安だが品質も分かれる互換インクカートリッジ(汎用インク)

非純正インクカートリッジで良く目にするのが互換性(汎用性)のあるインクカートリッジです。こちらはプリンターメーカーが販売しているインクカートリッジの代わりに使えるよう製造されたものです。互換インクカートリッジの歴史は1993年位には再生インクカートリッジのパイオニアでもあるエステー産業株式会社が製造しているようですのでかれこれ20年以上の歴史があります。その為、最近は技術も進歩し高品質の互換インクカートリッジを入手できます。
新しいプリンターが発売されると約半年位で互換インクが発売されます。その時点では純正インクカートリッジと比べて割安感はあまりありませんが、その後も徐々に価格が安くなっていきます。ただしあまりに互換インクが安い場合、インクの質が落ちることがあるので気をつけてください。
また、先の再生インクカートリッジのところで記載した通り、ヘッド付インクカートリッジには互換品がありません。

例えばエプソン製のIC6CL59の互換インクカートリッジの場合、純正のインクカートリッジとは若干外観が異なります。また、互換品メーカーによって値段、外観は異なってきます。
ちなみに非純正インクカートリッジはすべてのインクカートリッジを網羅しているわけではありません。出筋のものは大抵ありますが、製造販売されていないものもあるので確認が必要です。

カートリッジを再利用して大幅に節約できる詰め替えインク

環境にも優しい詰め替えインクという選択肢もあります。詰め替えインクは主に使い切った純正インクカートリッジに自分でインクを詰め替えるというものです。日本ではまだまだ、知らない方も多いのですが、ヨーロッパでは広く愛用されている方法です。使い終わったインクカートリッジを持参するとインクをいれてくれるサービスステーションのような処もあるようです。
では、一方日本の事情はというと残念ながらプリンターメーカーの締め付けもあって詰め替えインクはまだまだ一般的ではありません。ただ、純正インクカートリッジを使用するということから見ても非常に良い方法です。純正インクカートリッジはプリンターメーカーが製造したもので、その技術力は高いです。そのカートリッジに詰め替えるのですから問題も少なく良い状態で印刷することができます。環境にも優しく、コスト削減もできるのですからもっと広まることを切に望みます。
ブラザー LC111Yカートリッジに詰め替えインク補充の様子
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純正インクカートリッジと非純正インクカートリッジの違い

あたり前ですが、サードパーティー品のインクはメーカー純正品の品質には及びません。特に何が及ばないかというと印刷物の保持力です。これはどの非純正インクでもメーカー純正インクの保持力には敵いません。

次に、印刷の色合いです。色合いについては好みもあるので一概には言えませんが、やはりメーカー純正インクの色の深みはきれいです。では細かくみていきます。

純正インクは保持力が高く何年も色あせにくい 耐光性50年も

昔の写真を見るとセピア色に色あせていることが多いと思います、これがインクの保持力によるものです。

先に書いたとおりインクジェットプリンターのインクは色あせのしない顔料インクと色あせしやすい染料インクが使われていると書きましたが、顔料インクは粒子が粗いため詰まりやすく、プリンター発売当初は染料インクを使うプリンターがほとんどでした。1987年に発売されたキヤノワードαシリーズは黒インクも染料インクでした。この頃のインクで印刷したものは20年ぐらい持つといわれています。オゾン、光の影響を受けずきちんと保管されていればそれ以上に持ちます。これは昔の写真がアルバムではまだ色あせていないが、写真立ての方は色あせていることからもわかりますよね。
それが染料インクでも次のエプソンように進化していったのです。

インク型番 インクの種類 印刷物の保持力・経年劣化の目安
KUI-6CL-L
IC6CL80
染料インク 耐光性50年、耐オゾン性10年、アルバム保存年数300年
IC4CL69 顔料インク 耐光性45年、耐オゾン性30年、アルバム保存年数300年

かつては耐光性20年、耐オゾン性10年、アルバム保存年数100年から、新しいプリンターインクでは耐光性50年、耐オゾン性25年、アルバム保存年数200年の時代に保持力が伸びています。

また、染料インクは本来、水に弱いものですが近年のメーカー純正インクでは耐水性も備えたものになっています。これには若干の違いがありますが、他の2つのメーカーも同様です。
ブラザーはアルバム保存100年以上、耐光性50年以上、キャノンはアルバム保存100年を謳っています。

非純正インクカートリッジの印刷物の持ちは約20~30年が目安

一方、量販店でも購入できる非純正インクカートリッジの日本メーカーのインクはどうでしょう?家電量販店でもサードパーティー品のインクが手に入りやすい主な日本メーカーはエレコム、JIT、サンワサプライなどでしょうか。今のところこの3社では100年持つというふうには発表していないようです。
では、非純正インクカートリッジはどの位持つかというとアルバムに保管した状態で20年~30年位と思って頂ければ良いかと思います。もちろん保存状態が良ければこれ以上持つこともあります。

やはり耐光性は非純正インクは純正インクに比較すると格段に落ちます。ここで言えることはずっと大事に取っておきたい大事な印刷物は純正インクカートリッジを使うと良いということです。ですが、せいぜい10年持てば良い程度のものでしたら非純正インクでも充分ではないでしょうか?

また、色合いについては各メーカーの色比較の際も書きましたがこれに関しては一概にどちらが良いとは比較できず、好みがあると思います。

インクの品質は非純正インクの中でも違いが大きい

純正インクが品質が良いのは当たり前ですが、非純正インクの中でも品質の違いはあります。安すぎるインクはそれだけ粒子が粗いと思ってください。粒子が粗いとプリンターのヘッド部分が詰まりやすくなります。例えば100均で購入したインクの場合、最初は良かったけど沢山印刷するうちにヘッドの目詰まりが起きやすくなった(プリンターを修理に出す頻度が高まった)などは良く聞く話です。

色合いは非純正インクカートリッジで良く目にするのが互換性(汎用性)のあるインクカートリッジです。こちらはプリンターメーカーが販売しているインクカートリッジの代わりに使えるよう製造されたものです。互換インクカートリッジの歴史は1993年位には再生インクカートリッジのパイオニアでもあるエステー産業株式会社が製造しているようですのでかれこれ20年以上の歴史があります。その為、最近は技術も進歩し高品質の互換インクカートリッジを入手できます。

日本で非純正インクの認知度が低い理由

日本でメーカー純正インクよりも安くて使い勝手の良い互換インクや詰め替えインクがなかなか広まらない理由の一つには、プリンターメーカーの意向が強く影響しています。当たり前ですが、プリンターメーカーは多額の開発費をかけたプリンターを比較的安価な値段で販売しています。その分ランニングコストで利益を得るのが目的です。かつての携帯電話などと同様ですね。

買いやすいけど、維持費がかかるということです。なので詰め替えインク、互換インクなどの非純正インク・サードパーティーサプライはプリンターメーカーからすると迷惑な話ということです。そこで色々な方法で非純正インクへの対策を行っています。

<プリンターメーカーによる非純正インク対策の例>

  1. ICチップをつける(以前のインクカートリッジにはチップはついていません)、ロットでチップへの信号を変える(最近のブラザーではこの方法が取られました)
  2. カートリッジの形状、色を変える。エプソンはカートリッジ内部の形状を変えて詰め替えができないようにしました。キャノンは透明のカートリッジから中身が見えないように黒い色にしました。
  3. 特許を理由に販売差し止めをする。

<海外では非純正インク・詰め替えインクに寛容>

よく言われる話に『日本人は自国のメーカーの商品を世界で一番高くで買う』があります。3-2.エプソン、ブラザーは非公開でも書いたとおり、インク量も公開されていません。また、海外版と日本版ではプリンターの仕様も異なってきます。例えばhpでは、詰め替えたインクカートリッジを使うために操作方法が用意されています。が、日本版はその操作方法が消されている(使えない)状態になっています。

非純正インクを購入するなら保証付きの専門店で

そのため、メーカー純正インクの知識を正しく身に着けてインク代を抑えられると、従来よりも大幅にプリンターインク代が削減できるというわけです。私たちインク専門店 詰め替えインクのエコッテは1999年から詰め換えインク・互換インクを販売する老舗通販ですので、お使いのプリンターで印刷代を削減したいと思ったらぜひ公式通販サイトを覗いてみてください。

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